キーナー社

キーナー社は1973年に幼稚園の先生をされていたカテリン・キーナーさんによりはじまりました。子供にだけではなく「人間に・自然に」という思いやりのある人。私は、やはり木のおもちゃを作る人・経営者はこういう人が適任だと思います。その外注先はもちろん木工所なのですが自閉症やアルコール中毒や精神的な疾患を抱えている50人くらいが寮生活をしている更生施設の中にある木工所なのです。仕事内容の例として、前述したメモリーカードを仕分けし、ペアにする仕事などです。例えば、このキーナー社の人気商品の「メモリーカード」。

本当にシンプルなのですが、だからこそ人気があるのかもしれません。30組が白木の木箱に入っていますトランプでの遊び方で「神経衰弱」は有名ですが、そのようにして主に使います。強制労働とか、そんなイメージを持ちがちですが、自分の仕事をマイペースにこなされているようです。白木にキレイにペイントされた絵。お母さんの中には、このメモリーカードをマネしてご自身で木材を購入し、自分の子供の好きなキャクラターや乗り物を描いて、オリジナルのメモリーカードを作られる方もいます。

2枚同じ絵を描くのは大変だそうですが(笑)このように、シンプルなものが多いキーナー社ですが、私がさらに感心したのはその生産方法です。木の板に2枚1組の同じ絵が描いてあるものです。このキーナー社の製品を見て私が思ったのは、新しい会社にしてはレトロというかシンプルなおもちゃだなということです。比較的新しい会社ですね。また、描いてある絵がシンプルでわかりやすいので、子供に「これはなに?」って名前を覚えさせるのにも役に立つというものです。

幼稚園の先生って、園児に手作りのものを作ってあげますよね、その物作りの気持ちが強くなって会社を立ち上げたそうです。その人たちの社会復帰の支援のためにキーナーさんはこちらを選んだそうです。この会社はほかの会社と違い、自社では製品を作らず他に外注で作ってもらっているのです。もちろん責任者の方、技術指導の方も一緒です。これから、何十年・何百年と愛される木のおもちゃを作り続けられる会社のひとつになると思いました。